鰊(にしん)は冷凍された状態で岩内に届きます。
冷凍状態の鰊を加工する前日から水槽に入れ、水を流し続けて解凍を行います。
こうすることで、品質を落とさずに鮮度を保ったまま解凍することができます。
加工の最初の手順として、内臓を取り除く作業を行います。
包丁で鰊(にしん)の腹から手際良く内臓を取り出し、子持ちの場合(数の子が入っている場合)には、数の子を分別します。
一見すると簡単な作業に見えますが、身の部分には傷をつけずに内臓をキレイ取り除くためには、熟練の技が必要です。
次は鰊(にしん)を選別・整形する工程です。
大きさで選別するのと同時に、無駄な部分をハサミを使ってカットし形を整えます。
この工程で身欠きにしん製品のタイプ(ソフト・八分乾・本乾)に適した大きさの鰊(にしん)を選別します。
さらに、製品タイプに応じてカット整形の仕方も変わります。
品質の良い身欠きにしんを作るために大事な工程の一つです。
写真は少しわかりにくいですが、選別された鰊(にしん)を棒に通す作業を行っています。
頭の部分に棒を通すことで、鰊(にしん)をまとめて取り扱うことができ、後の作業を効率良くスムーズに行うことができるようになります。
上の3枚の写真は鰊(にしん)の洗浄を行っているところです。
この洗浄作業を水を替え何度も行うことによって、乾燥前の鰊(にしん)をキレイな状態にします。
洗浄に使う水にもこだわりがあり、岩内産のきれいな水を使用しています。